ANAの予約変更、払い戻しについて~国際線編~①
航空券を購入した後に、旅行の日程を変えたい、旅行に行けなくなってしまった、
ということはまれにありますよね!
もしくは、便の欠航や遅延などで、予約の変更、キャンセルをしなければいけないこともあるでしょう。
ではそういう時、いったいどういう手続きが必要になるのでしょうか?
今回は、ANA(全日空)での航空券の変更、払い戻しの手続きについて紹介していきます。
ANAでの変更、払い戻しには、以下の3つによって手続きの方法が異なります。
1.旅客都合による変更・払い戻し
2.天候など不可抗力が理由の予約便の振替(予約変更)および航空券の払い戻し
3.機材故障などが理由の予約便の振替(予約変更)および航空券の払い戻し
欠航や遅延が全くないというわけではないですが、やはり一番多いのは1ですよね!
そこで今回の記事では、1.旅客都合による予約変更・払い戻しについて紹介をしていきます。
まず、旅客都合とは、旅行の日程を変えたい、予約内容を間違えてしまったから購入しなおしたい、
など、ANAのトラブルなどではなく、旅客に責任がある場合を指します。
この場合は、手続き内容や航空券の種類によって大きく手続き内容が異なります。
【予約の変更】
単に予約の変更といっても、予約の“何を”変えるかで、若干内容が異なります。
① 区間は変えず、日程を変えたい場合
区間を変更するには、まず変更が可能な航空券を購入しているかの確認が必要となります。
そして、適用されている運賃ルールによっては変更が不可能なものもあります。
たとえば、一番わかりやすい例だと、平日と土日では運賃に差があります。
こういったわずかな違いであっても変更が不可となるときもあります。
② 日程は変えず、区間を変えたい場合
基本的には、①区間は変えず、日程を変えたい場合と大きな違いはありません。
しかし、航空券の種類、運賃ルールに加えて、変更可能な経路かどうか、というのも追加の条件となっています。
問い合わせ先
①、②いずれの場合も、問い合わせ先は以下のANA電話窓口になります。
もしくは、国際空港内のANA発券カウンターでも手続きをすることができます。
ANA電話窓口 0570-029-333
受付時間:24時間、年中無休
東京 03-6741-6685 札幌 011-281-1212
福岡 092-724-5503 名古屋 052-586-8851
大阪 06-7637-6675 沖縄 098-861-1212
手数料
ANAウェブサイトで自身ですべて手続きをする場合は変更手数料はかかりません。
しかし、上記の電話窓口や空港の発券カウンターで手続きをする場合は、
航空券1件につき、変更手数料が発生します。
しかし、日程の変更のみで、運賃、税金などにも差額が生じない場合は、
追加の支払いや払い戻しがないということになるので、手数料も発生しません。
【払い戻しについて】
払い戻しの対象となる航空券、EMD※1
払い戻しが可能な航空券、EMDは共に航空券番号、EMD番号が205で始まるものに限ります。
この205とは、ANAで発券している航空券およびEMDにつく数字です。
たとえば、航空券番号は13桁です。
そして、ANAで発券されたものだと、205XXXXXXXXXXという番号になります。
一方でたとえばユナイテッド航空で発券された航空券だと、106XXXXXXXXXXというように、
頭文字が異なるようになっています。
ですので、この頭文字を目安に払い戻しができるかを確認するのがいいでしょう。
ユナイテッド航空など他社で発券した場合は、
その航空会社に問い合わせをすることで払い戻しができる場合もあります。
※1航空会社または指定代理店により発行される電子証票のこと
払い戻しの手続きの場所
払い戻しの手続きは基本的には、予約元に問い合わせることになります。
ですので、旅行会社を通して予約をした場合は、その旅行会社に問い合わせるようにしましょう。
また、ANAで予約をした場合も、手続き場所は細かく分けられています。
空港で航空券を購入した場合は、払い戻しも空港で行う必要があります。
ANAのウェブサイトで購入した場合は、ANAの電話窓口もしくはANAウェブサイトでの手続きが可能です。
海外で航空券を購入した場合は、その国で手続きを行う必要があります。
日本に帰国後や、日本で購入した航空券を海外でキャンセルすることに絶対に不可能ということではないですが、通貨制限によっては受け付けられないこともあります。
また、現金ではなく小切手での払い戻しとなったり、不便が生じることが多いので、
やはり購入した国で手続きをするのがいいでしょう。
ちなみに、復路放棄など払い戻しは不要だけど、搭乗をキャンセルするという時もありますよね。
そういう時も、ANAには搭乗しないことを伝えてあげるのが親切でしょう。
その場合はは予約元か、出発空港のANA窓口に連絡をするようにしましょう。
払い戻しの手続き可能期間
航空券の場合は、旅行開始日(旅行開始前の場合は発効日)から1年と30日以内、
EMDの場合はEMD発効日から1年と30日以内であれば手続きをすることが可能です。
払い戻し額
航空券の場合は、旅行開始前か開始後で大きく異なります。
旅行開始前の場合は、購入時に支払った金額から、手数料を引いた金額がそのまま払い戻しされます。
しかし、旅行をすでに開始してしまっている場合は、
支払った金額からすでに搭乗した分の運賃と手数料を差し引いた金額が払い戻されます。
この際の注意点ですが、航空券というのは、
片道で購入するより往復で購入をしてしまったほうが安く済むこともあります。
たとえば、成田からニューヨークに行くとしましょう。
片道航空券の金額は7万円、往復航空の金額は5万円だとしましょう。
これはわかりやすいように極端な数字にしていますが、
このように割引運賃などにより、往復で購入してしまったほうが安くなることはよくあります。
そして、往復航空券を購入した人が、ニューヨークに行ってから、
成田への復路をキャンセルしなければならなくなったとしましょう。
その場合の払い戻し額は、支払った金額5万-すでに搭乗した分の金額7万=-2万
という計算がされ、払い戻し額がないことになります。
航空券のルールをよく知っている人は、この方法を使って、
片道しか使わない場合でもあえて往復航空券を購入する人も多くいます。これを、復路放棄と呼びます。
少し長くなりましたが、
このように旅行開始後にキャンセルをする場合は、払い戻しがない場合もある、
ということを覚えておきましょう。
また、復路放棄に関してあまりに悪質なことが発覚すると、
航空会社側から、片道分の運賃を請求されることもあるので気を付けましょう。
EMDの払い戻し額は、所定の手数料を引いた金額が払い戻されます。
その際に、用途制限により払い戻しがされない場合もあるので、
詳しくはANAの電話窓口に問い合わせみましょう。
払い戻しの方法
①クレジットカードの場合
クレジットカードで支払った場合は、クレジットカード口座へ払い戻されます。
払い戻しをしたタイミングによっては、実際に払い戻しがされるまで、2~3カ月かかる場合もあります。
また、精算の際に手数料のみが引き落とされる場合と、引き落としの後に、
手数料を引いた金額が払い戻される場合があります。
これは、各クレジットカード会社によって異なるので、直接そこに問い合わせるようにしましょう。
②現金の場合
現金で支払いをした場合は、払い戻し方法は、現金もしくは口座振り込みから選ぶことができます。
この際、払い戻しをするのは、航空券の名前の本人のみとなります。
そして、本人確認のために、ANAマイレージクラブ番号や免許証、
保険証などの身分証明書の提示を求められることもあります。
そのようにして一連の手続きが完了すると、大体10日前後で口座に返金額が振り込まれます。
以上のように旅客事由で予約を変更、払い戻しをする際は、細かいルールがあります。
また、格安航空券など安い金額で航空券を購入した場合は、ほとんどの場合、予約の変更、
払い戻しはすることができません。そのため、新しく航空券を購入しなければならなくなってしまうのです。
ですので、基本的には航空券は変更、払い戻し不可のものだととらえ、
旅程の変更や予約ミスがないようにしましょう。
もしも、変更の可能性があることがあらかじめ分かっている場合は、はじめから少し高い金額を払って、
変更、払い戻し可能な航空券を購入することをお勧めします。
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※本記事は現時点の情報にてご案内いたしております。
航空会社規定等は航空会社の判断により随時変動しておりますので
最新情報はお客様ご自身にてご確認頂けますよう
お願い申し上げます。予めご了承くださいませ。
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