バニラエア、
珠江デルタ各都市とのフェリー乗り継ぎサービスを開始
香港に行った際に、そのまま空路を利用せずにフェリーを利用して中国本土に渡るという人は多くいますよね。
しかし、そういったときに今までは複数回の入国審査や税関手続きを行う必要がありました。
そうすると、無駄な時間を要してしまいフェリーへの乗り継ぎがうまくいかなかったことも多くあると思います。
そこで3月3日からバニラエアの成田空港=香港線では、
香港国際空港のフェリーターミナルであるスカイピアと提携し、フェリー乗り継ぎサービスを開始しました。
これにより、香港国際空港ではなく、フェリー乗り場で出入国手続きができるようになり、
簡単に中国の珠江デルタ各都市に移動できるようになりました。
飛行機からフェリーへの乗り継ぎの利便性が一気に上がるサービスですので、
詳細をしっかり確認し、次の旅行の際から早速利用してみましょう。
バニラエア公式サイトより引用:https://www.vanilla-air.com/jp/news/2644
サービスの詳しい内容
今回のフェリー乗り継ぎサービスの内容を一言で簡単に言うと、今までは香港国際空港、
フェリー乗り場の2か所で必要だった出入国手続きが、フェリー乗り場のみになるということです。
そのため、このサービスを利用すると香港に入国する必要がなくなり、
直接フェリーでスカイピアから珠江デルタ各都市へ渡航ができるようになります。
香港国際空港での入国審査および税関手続がすべてなくなるので、かなりの時間の省略となります。
(イメージとしては、空港内の制限エリアが拡大したような感じです。)
また、このサービスは、香港国際空港→珠江デルタ各都市の移動の際だけではなく、
珠江デルタ各都市→香港国際空港にも適用されるので、往復で利用することができます。
サービスの対象者
フェリー乗り継ぎサービスを利用できるのは、成田空港=香港線を利用した旅客のみとなっています。
他の航空会社を利用して成田以外の都市から香港に渡航した場合はサービスの対象とならないこともあります。
ですので、今回はあくまで“バニラエアがサービスを開始した”ということを忘れずに、
他の航空会社を使う際はその都度確認をするようにしましょう。
スカイピアからアクセスできる都市
現在、スカイビアから結ばれている珠江デルタ各都市は、
マカオ(外港・タイパ)、広州(連花山・南沙)、深圳(蛇口・福永)、東莞、中山、珠海の6都市となっています。
これらの都市であれば、香港に到着後スムーズにフェリーで移動をすることができます。
飛行機で中国国内に入り陸路を移動するよりも便利な場合もあります。
乗り継ぎの流れ
フェリー乗り継ぎサービスによって手続きは大幅に削減されますが、手順を間違えたりすると、
大きなトラブルにもなりえます。ですので、しっかりと事前に導線を確認しておきましょう。
①成田空港⇒香港国際空港⇒珠江デルタ各都市の場合
バニラエア公式サイトより引用:https://www.vanilla-air.com/img/service/skypier_1.png
1.フェリーへの乗船手続き
まず、香港国際空港に到着をしたら、到着導線を進みます。
そうしたら、
入国審査の手前のE2 エリアに、“フェリー乗り継ぎカウンター (Ferries to Mainland/Macau ticketing counter)”
というのがあるので、そこへ進みましょう。
この際に誤って香港への入国審査をしてしまわないよう要注意です。
(一度香港に入国をしてしまうと、後ほど出国手続きが再度必要になります。
また、一旦香港に入国してしまった場合は、フェリーの乗船券も無効になってしまいます。)
乗り継ぎカウンターでは、パスポートと成田空港でチェックインをした手荷物のタグを提示し、
フェリーの乗船券をご購入しましょう。
すでに乗船券を購入している場合は、パスポート、チェックイン手荷物タグを提示し、乗船手続きをしましょう。
成田空港でチェックインをした手荷物は、
ここで手荷物タグを提示することでフェリー会社によってフェリーに搭載されます。
香港国際空港での荷物の引き取りは一切不要です。
また、この際のフェリーへの乗船手続きの締め切りは、荷物を預けている場合はフェリーの出発時刻の1時間前、
荷物を預けていない場合ははフェリー出発時刻のの30 分前までとなります。
この際、バニラエア便の遅延や欠航によりフェリーへの乗り継ぎが間に合わなかった場合、
バニラエアでは一切保証をしてくれません。
ですので、心配な人は、乗り継ぎ時間にゆとりのあるフェリー便を利用するか、
到着後に乗船券を購入するのがいいでしょう。
2.フェリーターミナル、スカイピアへの移動
無事に手荷物タグの提示、乗船手続きが終わったら、
フェリー乗り継ぎカウンターの横にある専用ゲートに向かいます。
そして、 エスカレーターを利用し1 階にある 専用シャトル(APM)乗場へ進みましょう。
そのバスを利用すると、スカイピアまで簡単に移動することができます。
3.フェリーへ乗船
スカイピアまで来てしまえば、あとはフェリーに乗るのみです。
行先ごとにターミナルが異なっているので、しっかりと確認しつつ正しいフェリーに乗船しましょう。
②珠江デルタ各都市⇒香港国際空港⇒成田空港の場合
バニラエア公式サイトより引用:https://www.vanilla-air.com/img/service/skypier_2.png
1.フェリー乗船手続き
まずは、中国国内にてフェリーの乗船手続きを行いましょう。
この際は、以下の条件を満たしている必要があります。
・バニラエアへの予約済みの旅程表を所持していること。
(携帯端末ではなく、必ずプリントアウトしたものを手元に用意しておきましょう。)
・香港国際空港での乗り継ぎ時間を満たしていること。
スカイビアへの到着予定時刻から飛行機の出発時刻まで最低110 分を確保しておく必要があります。
この時間が確保されていない場合は乗り継ぎが不可能と判断され、フェリーに乗船させてもらうことができません。
・同日の乗り継ぎであること。
上記の110分を満たしていたとしても、
日付を跨いでしまう場合は、フェリー乗り継ぎサービスを利用することができません。
その際は、一旦香港への入国が必要になります。
事前にフェリーの乗船券を購入する場合は、上記の条件を満たしていることを確認しましょう。
2.出国審査・乗船
無事に乗船手続きを終えたら出国審査を受けましょう。その後にすぐにフェリー乗り場があるので乗船します。
3.到着後、バニラエアカウンターでチェックイン
フェリーでスカイピアに到着をしたら、バニラエア便の搭乗手続きをします。
この際、香港国際空港での搭乗手続きではなく、
スカイビア(フェリーターミナル)内にバニラエアチェックインカウンターがあるのて、
手続きを忘れないようにしましょう。
またこの際に、空港税の払い戻し用紙をもらうことができます。
同時に記入も済ませてしまうと、後で手続きをスムーズに行うことができます。
4.セキュリティ検査・空港税払戻し手続き
セキュリティ検査・空港税払戻し手続きも、香港国際空港ではなくすべてスカイビアにて行われます。
セキュリティ検査を通過した後、すぐに空港税払い戻しカウンターがあるので、そこで手続きを行いましょう。
5.専用シャトル(APM)で香港国際空港旅客ターミナルへ移動
スカイピアでの手続きが一通り終わったら、専用シャトル(APM)を利用して、
香港国際空港旅客ターミナルへ移動をしましょう。
6.飛行機への搭乗
香港国際空港に到着すると、そこはもう搭乗口エリア(出国後のエリア)になります。
香港国際空港での手続きは一切不要ですので、そのまま該当する搭乗口へ進みましょう。
搭乗の締め切り時間は、出発時刻の20 分前となります。
またこの際に、出発時刻まで長時間ある場合も、香港に入国することは認められていません。
ですので、必ず搭乗口エリアに滞在するようにしましょう。
注意点
スカイピアにはバニラエアの搭乗手続きカウンターはありますが、バニラエアの発券カウンターはありません。
そのため、航空券の購入や予約の変更は一切できないので、
あらかじめウェブサイトや電話で問い合わせをするようにしましょう。
いかがでしたでしょうか?
今まで香港国際空港から中国本土へ移動をする際は毎回一度香港へ入国をしなければいけませんでした。
しかし、今回のフェリー乗り継ぎサービスでその手間がすべて省かれることになるので、
時間の節約をしたい人にとってはとてもうれしいサービスですよね!
ですが、飛行機到着からフェリー乗船までの出入国の流れなど、
旅慣れていない人にとっては少し複雑であり、不安に感じる人も多いことでしょう。
ですので、日本出発の前に必ず導線をよく確認し、当日に誤った導線に進んでしまわないように気を付けましょう。
そこさえ気を付ければ、香港国際空港経由で簡単に珠江デルタ各都市にアクセスできるようになるので、
中国の旅行の幅も広がります。
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※本記事は現時点の情報にてご案内いたしております。
航空会社規定等は航空会社の判断により随時変動しておりますので
最新情報はお客様ご自身にてご確認頂けますよう
お願い申し上げます。予めご了承くださいませ。
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