ジェットスターのキャンセルは天候理由の場合、どうなる？
ジェットスターのキャンセル
一般的には「キャンセルをしてもチケット代の返金がない」と言われるLCC(格安航空券)ですが、それでは台風、大雪、そして火山活動など天候などの理由のために欠航してしまった場合はどうなるのでしょうか。
キャンセルをしなくてはならないのでしょうか？そして、チケット代は戻ってこないのでしょうか？今回はジェットスターの例で説明をしてみたいと思います。
「天候などの理由による欠航」にはどんな場合があるか、
かんたんにおさらいした上で、選択できる対応方法を整理してみます。
PART1 天候などによる欠航って、どんな場合があるの？
航空会社各社の判断によりますが、発生しやすいいくつかのケースを書いてみたいと思います。
ジェットスターのキャンセル
台風の場合
やはり天候理由で一番欠航が発生しやすいのが、台風です。
特に秋、西日本の各空港を利用する場合、欠航が発生する可能性は考えておかなければならないでしょう。
台風で欠航するケースには、いくつかタイプがあります。もちろん飛行機が離陸できない、離陸しても目的地に着陸できないだろうという時は欠航になります。
この他にもLCC(格安航空券)の場合には、出発空港も到着空港も晴れているけれども、その飛行機を使っている前のフライトが台風に巻き込まれて欠航した場合、影響を受けることがあります。
どういうことかと言いますと、ジェットスターなどのLCCは効率良い運航のために、同じ飛行機を一日に何度も使用します。例えば朝から、
成田ー新千歳・新千歳ー関西・関西ー成田・成田ー福岡・福岡ー成田
と日本各地を毎日5回飛行する、などです。
例えば、この飛行機の成田ー新千歳が、新千歳空港の台風のため欠航した場合には、そのあとの新千歳ー関西はもちろんのこと、関西ー成田、成田ー福岡、福岡ー成田も欠航となります。成田や福岡が晴れていたとしてもです。
大雪の場合
大雪の場合は、滑走路が除雪で離発着できない時はもちろん、滑走路は除雪できても滑走路から空港までの誘導路に除雪の手が回らないというような場合も、欠航になる場合が多いです。
これは航空会社というよりも、各空港の除雪能力の違いが大きいと思います。
また上記の台風の説明同様、その日のこの航空機のルート上のどこかで雪で降り、離発着できず欠航になった場合、それ以降のフライトも欠航になる可能性が高いです。
ジェットスターのキャンセル
火山噴火の場合
実は自然現象による欠航の中では、火山噴火の場合が一番クレームがおきやすいのではないでしょうか。と言いますのも、台風や大雪以上に、航空会社各社の対応に差が出やすいからです。
火山噴火の時の欠航の判定は、「火山灰がエンジンに吸い込まれないか」「火山灰が機体をひっかいて傷をつけてしまうのではないか」という要素もあります。
その航空会社の取るルートや航空機の種類によっても、欠航するかは異なってきます。
一般的にはジェットスターは火山にはとても慎重です。またLCC(格安航空券)の小さい機材では、火山灰の影響を受けやすい低めの高度で飛ぶ場合が多いので、火山噴火の時は、大手航空会社よりも、少しだけ欠航しやすいと考えられます。
こんな場合もあり得ます
例えばGTB（滑走路で待機中にひきかえす場合）やATB（離陸してから引き返す場合）も全くないわけではありません。その場合も欠航と同じ扱いになります。
また離陸した後にダイバート、つまり他の空港に着いてしまう場合もあります。
この時は、途中までジェットスターで移動して、あとは公共機関機関で移動となりますので、その分を立替払いをしてもらって、後から精算となる場合が多いようです。
PART2 さあ、欠航発生。その時どうする？
それでは、「台風で欠航が発生した」とジェットスターからメールがあったと仮定しましょう。
そのメールには、おそらく次の2つのいずれかを選ぶように書かれているでしょう。
- 次のジェットスターの搭乗可能な便に「振り替え」をする
- 「キャンセル」を選択する
ジェットスターのキャンセル
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次の搭乗可能便に振り替えをする場合
この場合は、空港カウンターでも、コールセンター（場合によって有料）でも、ウェブでも手続きできます。
ただし、その振り替え便も、天気によっては更に欠航となる可能性があるのは覚悟しておいた方が良いでしょう。
振り替え（ムーブ）は無料ですが、その振り替え便にも、もとから予約をしていた人が大勢いますので、そもそも空席が少ない狀態です。そのため、すぐに予約が埋まってしまうかも知れません。
その路線の便数にもよりますが、2日後の便にしか振り替えができない、という場合もあります。
そしてご注意して欲しいのは、ジェットスターでは「他社への振り替えは行なっていない」ということです。
もし天候による欠航のため、もうジェットスターを使わないで他社を予約して目的地に向かう、という場合の手続きは、ジェットスターとしては単純にキャンセルということになり、あとはご自身で他社のご予約を取って頂きますというスタンスです。
ジェットスターと代わりにとった別会社のチケット代との差額の補填はありません。
ですから時間に余裕があるのであれば、キャンセルよりは、搭乗が可能なジェットスターの後続便に振り替えをした方が良いでしょう。
ジェットスターのキャンセル
そして気になるのが、この振り替えをした結果、日をまたいで出発が翌日以降になった場合の経費はどうなるのか、という点についてです。
これは状況によって、全て航空会社の判断でその都度異なります。例えば次便がすぐ用意できるような場合などは、単純に予約を振り替えるだけで、特にジェットスターでは経費の負担はしないというのが通常です。
日をまたぐ選択肢しかない場合は、状況にもよりますが、ジェットスターが宿泊ホテルを事前に用意しているかも知れません。あるいは一定金額の宿泊、食事、そしてホテルと空港までの公共機関交通費（タクシーは含まず）を負担する場合もあります。
これは本当に状況によりますので、もしメールに表記がない場合は、必ずコールセンターか空港のカウンターに、欠航についての対応方法と負担してくれる金額を確認しましょう。
経費の精算は空港のカウンターではなく、ウェブで指定された方法、あるいはカウンターで配布される請求用紙をもらって後ほどメールかファックスで請求する場合が多いようです。数ヶ月後に指定した銀行口座に、たてかえ払い分の精算という形でお金が戻ってきます。
注意をしなければならないのは、この振り替え作業は、ジェットスターから「欠航のお知らせ」が来てから実施しなければならない、ということです。
まだ案内が来ていないにも関わらず、きっとこの便は欠航になるだろうと考えられる、ご自分で先手を打って予約を変更する作業した場合は、振り替えではなく単なる予約変更になってしまい、変更料金がかかってしまいます。
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キャンセルを選択する場合
欠航の案内が来てキャンセルを選択した場合は、これもケースごとに対応が変化しますが、
一般的にはそのチケット代が返金されるでしょう。（ちなみに天候理由ではない普通のキャンセルでは、チケット代は返金にならない場合がほとんどです。）
これも精算はカウンターではなく、ウェブ内で指定された方法、あるいは空港カウンターで配布される請求用紙をもらって、後ほどメールかファックスで請求する場合が多いようです。
クレジット決済の場合は、そのクレジットにチャージバック（お買い物代金の減額）がされます。
他社のチケット代、ジェットスターと他社のチケット代の差額、空港までの交通費などは出ないので、注意しましょう。
キャンセルの手続きはコールセンターでも受付可能です（通信量は有料）。
くりかえしとなりますが、仮に返金されたとしても、LCC(格安航空券)のチケット代は元々安いので、できたらキャンセルよりは、振り替えの方がお得度は高いと思います。
ジェットスターのキャンセル
以上、「ジェットスターが天候などの理由で欠航した場合」の対処方法でした。お天気が崩れやすい季節には、心の準備と、いざという時のために、お財布にももしっかり予備金を入れて旅に出ましょう！
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※本記事は現時点の情報にてご案内いたしております。
航空会社規定等は航空会社の判断により随時変動しておりますので
最新情報はお客様ご自身にてご確認頂けますよう
お願い申し上げます。予めご了承くださいませ。
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