ジェットスターは近年日本で急上昇中のLCC(格安航空会社)です。
もともとジェットスターはオーストラリアのメルボルンに本社をおくLCC(格安航空券)で、数年前から日本でも路線を展開しています。非常に運賃が安いので、国内旅行には打ってつけですね!
ジェットスターでは複数の座席タイプが用意されているのですが、初めて利用される方は座席の違いや手数料について分かりづらい点があるかもしれません。
ジェットスターの座席には3つの種類があります。「スタンダード・シート」「アップフロント・シート」「エクストラ・レッグルーム・シート」です。それぞれの座席指定の手数料は運賃タイプによって異なります。
・「Starter」運賃では全ての座席指定が有料になります。
・「Starter Plus」運賃では「スタンダードシート」のみ無料で指定可能になります。
・「Starter Max」運賃ではすべての座席を無料で指定可能になり、快適な旅行を楽しむことができます。
これらの座席タイプについて、これから詳しく見ていきましょう!
スタンダード・シート
通常の座席です。座席を指定しない場合はこの座席の中から自動的に割り当てられることになります。
「Starter」運賃ではこの座席の指定は有料で、公式ホームページでは660円・コールセンターでは770円の手数料が必要になります。
「Starter Plus」および「Starter Max」運賃では、無料でこの座席を指定できます。
アップフロント・シート
機内前方に位置する座席で、到着時に優先的に降りることができます。一部の「アップフロント・シート」は「非常口列」の座席になるため、その列を指定する場合は次のすべての条件を満たす必要があります。
(1)年齢が15歳以上であること。
(2)非常時に日本語もしくは英語(海外路線では英語のみ)での客室乗務員の指示を理解できて、それに従って行動できること。
(3)非常時に介助が必要な同伴者がいないこと。
(4)恒久的または一時的な機能障害(聴覚・視覚障害、筋力または運動の制限、知能障害、補助犬同伴)がないこと。
(5)周囲の状況の判断ができて、日本語もしくは英語(海外路線では英語のみ)での客室乗務員の指示に応じられること。
(6)非常時に重さ15kgの非常口ドアに手が届き、ドアを開けて持ち上げて取り外せること。
(7)搭乗後に客室乗務員による非常口列座席の説明を受けられること。
(8)非常時に客室乗務員の援助が可能なこと。
(9)幼児を同伴していないこと。
(10)延長シートベルトの利用が必要でないこと。
(11)妊娠28週を超えていないこと。
(12)離着陸時には機内持込手荷物をすべて頭上のロッカーに入れられること。
非常に多くの条件が求められていますね。
非常口列を指定する際はあらかじめしっかりと確認しておきましょう!
「アップフロント・シート」はm座席自体は「スタンダード・シート」と全く同じです。そのためこの座席の利点は到着時に早く降りられることしかありません。この座席をあえて手数料を支払って選択する意味はあまり無いと言えるでしょう。
「Starter」および「Starter Plus」運賃ではこの座席の指定は有料で、公式ホームページでは870円・コールセンターでは970円の手数料が必要になります。「Starter Max」運賃では無料でこの座席を指定できます。
エクストラ・レッグルーム・シート
「スタンダード・シート」よりも足元のスペースが広い座席です。
A320型機およびA321型機では、「スタンダード・シート」よりもシートピッチが20cm広くなっています。ボーイング787型機ではどの座席にも最小35cmのレッグルーム(足元の空間)が設けられています。
一部の「エクストラ・レッグルーム・シート」は「非常口列」の座席になるため、その列を指定する場合は先述の条件をすべて満たしている必要があります。
この座席は足元が広いので、エコノミークラスでは最も快適な座席となります。ただし、リクライニングは他の座席と同じです。エコノミークラスで快適な旅行を楽しみたい場合は、この座席を指定するとよいでしょう。
「Starter」および「Starter Plus」運賃ではこの座席の指定は有料で、公式ホームページでは1,180円・コールセンターでは1,280円の手数料が必要になります。「Starter Max」運賃では無料でこの座席を指定できます。
シートマップ
ジェットスターでは複数の機材を使い分けています。どの機種も高性能で安全性の高い機種です。路線によって使用される機種が異なるため、選択可能な座席タイプや配置も異なります。一般的に長距離路線では大きな機材が使用されるので、快適な座席を使用できます。
ジェットスターで使用されている機材とシートマップは次のとおりになります。
①A320-200型機
エアバス社の「A320-200」型機です。座席数は180席でエコノミークラスのみです。座席の種類と位置は次のとおりになっています。
・スタンダードシート: 通常の座席。
・アップフロントシート: 2列目から5列目までの座席。
・エクストラレッグルームシート: 最前列および12列目・13列目の座席。
ただし、1列目・12列目・13列目の座席は「非常口列」の座席となっているため、先述の条件をすべて満たしている必要があります。
また、11列目・12列目の座席は後方が「非常口列」の座席となっているため、30列目は最後尾座席のため、リクライニングができません。そのため座席指定の際は考慮に入れておきましょう。
②A321型機
エアバス社の「A321」型機です。座席数は220席でエコノミークラスのみです。座席の種類と位置は次のとおりになっています。
・スタンダードシート: 通常の座席。
・アップフロントシート: 2列目から5列目までの座席。
・エクストラレッグルームシート: 最前列および11列目・12列目の窓側・25列目の座席。
ただし、1列目・11列目・25列目の座席は「非常口列」の座席となっているため、先述の条件をすべて満たしている必要があります。
また、10列目・24列目の座席は後方が「非常口列」の座席となっているため、37列目は最後尾座席のため、リクライニングができません。そのため座席指定の際は考慮に入れておきましょう。
③A330-200型機
エアバス社の「A330-200」型機です。ジェットスターのA330-200型機には座席数によって2種類のタイプがあります。303座席の機種と310座席の機種です。また、この機種にはビジネスクラスがあります。
(1)303座席
座席の種類と位置は次のとおりになっています。
・スタンダードシート: 通常の座席。
・アップフロントシート: 24列目から59列目までの座席。
・エクストラレッグルームシート: エコノミー最前席(23列目)および44列目の座席。
・ビジネスクラス: 1列目から6列目までの座席。
ただし、44列目の座席は「非常口列」の座席となっているため、先述の条件をすべて満たしている必要があります。
また、41列目の座席は後方にトイレがあるため、57列目の左右2列と59列目は最後尾座席のため、リクライニングができません。そのため座席指定の際は考慮に入れておきましょう。
(2)310座席
こちらの機種はビジネスクラスの領域が多少拡張されています。座席の種類と位置は次のとおりになっています。
・スタンダードシート: 通常の座席。
・アップフロントシート: 24列目から59列目までの座席。
・エクストラレッグルームシート: エコノミー最前席(23列目)および44列目の座席。
・ビジネスクラス: 1列目から6列目までの座席。
ただし、44列目の座席は「非常口列」の座席となっているため、先述の条件をすべて満たしている必要があります。
また、42列目・43列目の座席は後方にトイレがあるため、57列目の左右2列と59列目は最後尾座席のため、リクライニングができません。そのため座席指定の際は考慮に入れておきましょう。
④B787-8型機
こちらの機種だけはボーイングとなっており、しかも最新機種の「B787-8」型機です。座席数はジェットスターでは最も多い335席で、ビジネスクラスもあります。エコノミークラスが314席・ビジネスクラスが21席となっています。
座席の種類と位置は次のとおりになっています。
・スタンダードシート: 通常の座席。
・アップフロントシート: 10列目から13列目まで・24列目から27列目までの座席。
・エクストラレッグルームシート: 23列目および44列目の座席。
・ビジネスクラス: 1列目から3列目までの座席。
ただし、23列目・44列目の座席は「非常口列」の座席となっているため、先述の条件をすべて満たしている必要があります。
また、アップフロントシートの最後列座席(左側13列目・中央12列目・右側11列目)・41列目の中央3列と42列目は後方にトイレがあるため、55列目の左右2列と57列目は最後尾座席のため、リクライニングができません。そのため座席指定の際は考慮に入れておきましょう。
以上がジェットスターの各機種ごとのシートマップとなります。
注意点
LCC(格安航空券)ジェットスターはどの座席を指定した場合でも料金の払い戻しはありません。
大幅な遅延や欠航時でも同じです。また、自分でフライトを変更したり欠航などでフライトが変更された場合は、基本的には事前に指定していたものと同等の座席へ振り替えられますが、それが不可能な場合でも返金はされません。変更後の座席の料金が高くなる場合は、差額を支払う必要もあります。
非常口列座席を指定していて、搭乗後に客室乗務員が不適格だと判断した場合は、座席を移動する必要があります。これは客室乗務員の指示(客室乗務員は「サービス要員」である以前に「保安要員」です。)なので、従わなければなりません。非常口列座席を利用する場合は、あらかじめ理解しておきましょう。
また、ジェットスターはLCC(格安航空券)なので、座席の間隔が非常に狭いです。
そのため、通路側以外の席に座っている人がトイレなどの用事で動くとき、他の座席に座っている人が立つ必要があります。そういうことを気兼ねする場合は、あらかじめ座席指定で通路側の座席を選択しておくと、機内で無難に過ごせます。
以上がLCC(格安航空券)ジェットスターでの座席の詳細になります。いかかでしたか?
豊富な座席から上手に選ぶことで、ジェットスターでの旅行がさらに快適になりますね!
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※本記事は現時点の情報にてご案内いたしております。
航空会社規定等は航空会社の判断により随時変動しておりますので
最新情報はお客様ご自身にてご確認頂けますよう
お願い申し上げます。予めご了承くださいませ。
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