やっぱりかなり厳しい?春秋航空の手荷物事情

 

 

春秋航空は中国の上海(シャンハイ)に拠点を置くLCC(格安航空会社)です。中国国内のみならず、日本でも路線を展開しているので、お得な旅行を楽しみたい方にはおすすめの航空会社です。

 

春秋航空は中国の航空会社ということで、運営形態がやや特殊です。

春秋航空は2種類の航空会社から成り立っています。

 

中国国内の路線を運行している

春秋航空股份有限公司(春秋航空)」と、

日本国内の路線および成田空港発着の国際線を運行している

Spring Japanです。

 

初めて春秋航空を利用される方は、手荷物制限についての不安を感じられているのではないでしょうか。

一般的にLCC(格安航空会社)手荷物の制限が非常に厳しいと言われています。特に春秋航空は中国の格安航空会社なので、いろいろと制約が厳しそうなイメージがあるかもしれません。

 

実際のところ、春秋航空の手荷物制限はかなり厳しいです。路線や運賃タイプによっても大きな違いがあるので、初めてご利用の方は特にとまどいを感じられるかもしれません。

 

あらかじめ確認しておくことで、手荷物制限への対策をとることができますよね。

そこで、春秋航空手荷物制限について、これから詳しく見ていきましょう!

 

 

1.受託手荷物

 

春秋航空の手荷物制限は、他の航空会社のものとはかなり異なっており、「受託手荷物」の重量と「機内持ち込み手荷物」の合計重量にも制限があります。また、運賃タイプや路線によっても制限が大きく違ってくるので、注意が必要です。

 

 

(1)無料受託手荷物の重量

 

運賃タイプが「ラッキースプリング」の場合は、重量に関わらず受託手荷物は有料となります。そのため、この運賃タイプを選択する場合は、あらかじめ注意が必要です。

 

スプリング」運賃の場合は、「受託手荷物」と「機内持ち込み手荷物」の合計重量が15kg以下となる場合に、受託手荷物が無料となります。

 

スプリングプラス」運賃の場合は、「受託手荷物」と「機内持ち込み手荷物」の合計重量が25kg以下となる場合に、受託手荷物が無料となります。

 

なお、これらの条件は、どの路線でも同じになります。

 

 

(2)超過手数料の詳細

 

上記の重量制限を超えてしまう場合は、超過手数料を請求されてしまいます。手数料は購入時期や運賃タイプによって異なっています。事前購入は出発時刻の12時間前まで可能で、購入可能な回数は1回きりとなります。詳細は次のとおりになっています。

 

①ラッキースプリング運賃の場合(事前購入 / 出発日当日)

 

日本国内路線の場合

 

5kg以下: 750円 / 1,500円

10kg以下: 1,500円 / 3,000円

15kg以下: 2,250円 / 4,500円

20kg以下: 3,000円 / 6,000円

25kg以下: 3,750円 / 7,500円

30kg以下: 4,500円 / 9,000円

30kgを超える場合: 事前購入不可 / 1kgあたり500円

 

 

成田空港発着の国際線の場合

 

5kg以下: 2,500円 / 5,000円

10kg以下: 4,500円 / 9,000円

15kg以下: 6,500円 / 13,000円

20kg以下: 8,000円 / 16,000円

25kg以下: 9,000円 / 18,000円

30kg以下: 10,000円 / 20,000円

30kgを超える場合: 事前購入不可 / 1kgあたり1,500円

 

 

②スプリング運賃の場合(事前購入 / 出発日当日)

 

日本国内路線の場合

 

5kg以下: 750円 / 1,500円

10kg以下: 1,500円 / 3,000円

15kg以下: 2,250円 / 4,500円

20kg以下: 3,000円 / 6,000円

25kg以下: 事前購入不可 / 7,500円

30kg以下: 事前購入不可 / 9,000円

30kgを超える場合: 事前購入不可 / 1kgあたり500円

 

 

成田空港発着の国際線の場合

 

5kg以下: 2,500円 / 5,000円

10kg以下: 4,500円 / 9,000円

15kg以下: 6,500円 / 13,000円

20kg以下: 8,000円 / 16,000円

25kg以下: 事前購入不可 / 18,000円

30kg以下: 事前購入不可 / 20,000円

30kgを超える場合: 事前購入不可 / 1kgあたり1,500円

 

 

③スプリングプラス運賃の場合(事前購入 / 出発日当日)

 

日本国内路線の場合

 

5kg以下: 750円 / 1,500円

10kg以下: 1,500円 / 3,000円

15kg以下: 事前購入不可 / 4,500円

20kg以下: 事前購入不可 / 6,000円

25kg以下: 事前購入不可 / 7,500円

30kg以下: 事前購入不可 / 9,000円

30kgを超える場合: 事前購入不可 / 1kgあたり500円

 

 

成田空港発着の国際線の場合

 

5kg以下: 2,500円 / 5,000円

10kg以下: 4,500円 / 9,000円

15kg以下: 事前購入不可 / 13,000円

20kg以下: 事前購入不可 / 16,000円

25kg以下: 事前購入不可 / 18,000円

30kg以下: 事前購入不可 / 20,000円

30kgを超える場合: 事前購入不可 / 1kgあたり1,500円

 

どういうわけか、高い運賃タイプほど事前購入の手荷物制限が厳しくなっています。これは春秋航空ならではの、特別なシステムなのでしょう。あらかじめ注意が必要ですね!

 

 

(3)最大重量と大きさの制限

 

受託できる手荷物の最大重量は1個あたり30kgまでで、最大個数は3個・合計重量は60kgまでとなっています。

 

また、これらの重量規定は同行者と共有することができません。例えば2人で旅行するときに、1人は80kgの受託手荷物を、もう1人が40kgの受託手荷物を預ける、というようなことはできません。個数や重量は、あくまで1人ずつの規定となります。

 

大きさの制限は、3辺の和が203cm以内となっています。この制限を超える場合は、後述の「大型手荷物料金」もしくは「スポーツ用品料金」の支払いが必要となります。あらかじめご注意ください。

 

 

 

(4)受託手荷物の受付締め切り時間

 

受託手荷物出発時刻の35分前までに、チェックインカウンターで預ける必要があります。それを過ぎてしまうと、受託手荷物を預けられなくなってしまうので、当日は必ず間に合うように空港へ向かいましょう!

 

特に、ゴールデンウィークや年末年始などの繁忙期は、空港カウンターや保安検査場が非常に混み合うため、時間には注意が必要です。

 

また、春秋航空は格安航空会社であるため、空港の受付カウンターの位置が、通常の航空会社とは異なっていることが多いです。時間がないときに焦ってしまわないように、事前に春秋航空の空港カウンターの位置を調べておくと、安心ですね。

 

 

(5)受託手荷物の預け方について

 

「自動チェックイン機」で搭乗券を受け取った後、チェックインカウンターで受託手荷物を預けましょう。

事前に「公式ホームページ」または「Spring Japanコールセンター」で、受託手荷物の申し込みをしていなかった場合は、その時に受託手荷物の手数料を支払う必要があります。

 

 

(6)大型の受託手荷物やスポーツ用品について

 

3辺の和が203cmを超えるものは、「大型手荷物料金」もしくは「スポーツ用品料金」が別途かかります。ただし、最長の辺が277cmのものまでに限られています。277cm以内であっても、当日の手荷物搭載状況によっては、預けられない場合があるので、注意が必要です。

 

これらの受付は、空港カウンターでのみ受付が可能で、事前の購入はできません。手数料の詳細は、路線によって次のとおりになっています。

 

 

日本国内路線の場合

 

大型手荷物: 4,000円

ゴルフ用品(1セット): 2,000円

ゴルフバッグ(1セット): 2,000円

ダイビング用品(1セット): 2,000円

スキー(1組): 2,000円

スノーボート(1枚): 2,000円

サーフボード(1枚): 4,000円

自転車(1台): 4,000円

 

 

成田空港発着の国際線の場合

 

大型手荷物: 8,000円

ゴルフ用品(1セット): 4,000円

ゴルフバッグ(1セット): 4,000円

ダイビング用品(1セット): 4,000円

スキー(1組): 4,000円

スノーボート(1枚): 4,000円

サーフボード(1枚): 8,000円

自転車(1台): 8,000円

 

 

その他のスポーツ用品は、通常の手荷物と同様の扱いとなります。ただし、狩猟・スポーツ用の銃器・日本刀などの銃砲刀剣類は、預けることができません。

 

ゴルフ用品はゴルフバッグに収納するか、衝撃に耐えられるように適切に梱包しておきましょう。酸素ボンベはタンクのバルブを開けて、中の空気を完全に空にした状態で預ける必要があります。

 

自転車はタイヤの空気を抜いてペダルを取り外した状態で、かつハンドルがフレームに並行して固定されている状態で、衝撃に耐えられるようにケースや段ボールなどで適切に梱包しておく必要があります。

 

また、車椅子やベビーカーなどの歩行補助器具は、1人あたり1台まで無料で預けることができます。

 

 

(7)預け入れできないもの

 

下記のいずれかに当てはまるものは、受託手荷物には入れずに、必ず機内へ持ち込むようにしましょう。

 

・現金、宝石類、有価証券などの高価な品物

・カメラ、パソコンなどの電子機器

・酒類、飲料品、瓶類などの壊れやすいもの

 

上記の物を受託手荷物をして預けて、万が一破損や紛失などの損害が生じても、春秋航空ではいっさいの補償を受けられないので、受託手荷物を預ける際は十分にご注意ください。

 

 

リチウムイオン電池・リチウムイオンポリマー電池・医療用電子機器・自動除細動機・噴霧器・持続陽圧力呼吸装置などの特殊な電子機器は、破損の恐れがあって危険なため、受託手荷物として預けることはできません。これらの機器は機内へ持ち込むようにしましょう。

 

また、残念ながら春秋航空ではペットを預けることができません。そのため春秋航空を利用する場合は、旅行にペットを同伴させることはできません。あらかじめ注意が必要です。

 

 

(8)受託手荷物が破損および紛失した場合

 

受託手荷物は基本的には大切に扱われています。しかし、場合によっては受託手荷物が破損したり、紛失したりすることがあります。その場合は、速やかに到着空港の春秋航空スタッフにご連絡ください。

 

ただし、空港を出発した後の滞在先や自宅で破損や紛失に気付いた場合は、いっさいの対応を受けられなくなります。必ず到着先の空港で申告する必要があります。

春秋航空はあくまで中国の格安航空会社ですので、利用の際はそういった点に十分留意されておくことをおすすめします。

 

また、下記のいずれかに該当する場合も「免責」となります。あらかじめしっかり確認しておきましょう。

 

・過重量および過容量による破損。

・老朽化や消耗などによる破損。

・手荷物固有の不具合に起因した破損。

・キャスター、ハンドル、ストラップ、フック、名札、ベルトなどの突起した付属品の欠損。

・軽微な破損(擦り傷、切り傷、へこみ、汚れなど)の場合。

 

 

2.機内持ち込み手荷物

 

受託手荷物には厳しくて複雑な制限がありました。同様に、機内持ち込み手荷物にも厳しい制限が設けられているので、これから詳しく確認していきましょう。

 

 

(1)重量と大きさの制限

 

どの運賃タイプでも、機内持ち込み手荷物として、スーツケースやキャリーケースなどを1つと、身の回り品(ハンドバック・ノートパソコン・カメラ・傘など)を1つ持ち込むことができます。

 

それらの合計重量が5kg以内で、スーツケースもしくはキャリーケースの大きさは、

3辺の合計が115cm以内・幅56cm×高さ36cm×奥行23cm以内でなければなりません。

 

 

ただし、客室内に安全に収納できないと判断された手荷物は、機内に持ち込めません。上記の制限を超えてしまうものは「受託手荷物」として、空港カウンターで預ける必要があります。

 

特に旅行先で多くのお土産を買った場合、帰りの飛行機の手荷物検査で制限に引っかかってしまうことがあります。

 

その場合は受託手荷物として預ける必要があるので、非常に高額な手数料を請求されてしまいます。あらかじめお土産のことを考えて、余裕のあるキャリーケースを用意しておくと無難ですね!

 

 

(2)楽器の持ち込みについて

 

先述の重量と大きさの制限を満たしているものであれば、楽器も機内に持ち込めます。制限を超える楽器については、受託手荷物として預け入れるか、楽器専用の座席を別途購入する必要があります。

 

 

 

(3)液体の制限について

 

成田空港発着の国際線については、液体についての制限もあります。

 

100mlを超える容器に入ったあらゆる液体物は、機内への持ち込みが禁止されています。100ml以下の液体物を機内に持ち込む場合は、ジッパー付きの透明なプラスチック製(20cm×20cm以下)の袋に入れる必要があります。

 

 

ジェル状のもの(歯磨きやヘアジェルなど)やスプレーなども、これに含まれます。

 

透明なプラスチック製の袋に入れていないものは、受託手荷物に入れなければならないので、手荷物検査の前にあらかじめ確認しておきましょう。

 

 

(4)ライターおよびマッチの制限について

 

成田空港発着の国際線で、ライターおよびマッチを機内に持ち込む場合は、注意が必要となります。

 

日本を出発する便では、ライターおよびマッチは1人あたり1個まで機内に持ち込めます。しかし、中国国内路線および中国を出発する国際線では、ライターやマッチを機内に持ち込むことが禁止されています。

 

もし、ライターやマッチを携帯している場合は、中国当局の指導により破棄する必要が生じてしまいます。受託手荷物に入れることもできません!機内持ち込み手荷物の内容には、あらかじめ厳重に警戒しておきましょう。

 

 

(5)手荷物の収納位置について

 

機内持ち込み手荷物は安全のために、必ず座席上部の収納棚か、前の座席の下に収納しておくようにしましょう。

 

「非常口列」の座席を利用する場合は、座席上部の収納棚のみ使用可能となります。突然の衝撃があった場合に乗客の負傷を招いてしまう危険があるので、必ず安全な場所に収納するようにしましょう。

 

機内持ち込み手荷物の収納位置

 

 

3.春秋航空 手荷物~おわりに

 

以上が春秋航空での手荷物制限の詳細となります。いかがでしたか?

 

 

春秋航空では、受託手荷物にも機内持ち込み手荷物にも、かなり厳しい制限が設けられています。しかし、手荷物制限は厳しいものの、運賃が非常にお得なところは春秋航空の魅力的なのではないでしょうか。

 

事前にしっかり確認しておくことで、手荷物に関する厄介なトラブルを防ぐことができますね。春秋航空でのお得な旅行を、ぜひお楽しみください!

 

 

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