こんなときどうしたらいいの?ANAの手荷物トラブル
国際線を利用したとき現地に到着後は、入国審査をして手荷物を引き取って、通関を終える、これが通常の流れでしょう。
しかし、手荷物に関して思いもよらぬトラブルに遭遇することがあります。
国際線の利用だと、通関などの手続きもあるため、どう対処したらいいかわからない場合が多いと思います。
そこで今回は、ANAの国際線での手荷物トラブルに遭遇した際の対応方法について紹介します。
手荷物が届かない!!
ターンテーブルで荷物が流れてくるのを待っているときに、いつまでたっても荷物が流れてこない場合があります。
これは通常、“未着”と呼ばれ、空港に荷物が届いていない可能性が考えられます。
この際はすぐに、ANAの係員に状況を伝える必要があります。
【考えられる原因】
乗り継ぎの際に、搭載されなかった
一番多い原因が、乗り継ぎの際の手荷物の輸送がうまくいかなかった場合です。乗り継ぎ時間が短かったために荷物の搭載が間に合わなかったということはよくあります。
また、便のキャンセルなどで搭乗予定だった便を変更した場合などは、手荷物情報がうまく伝達されずに搭載されなかったということもあります。
タグがはがれてしまった
次に多いのがタグがはがれてしまったということです。荷物の搭載はすべて手荷物タグについてるバーコードによって管理をされています。しかし、何らかの理由によって、このタグがはがれてしまうとその手荷物が何なのかを機械が察知できなくなってしまい、どこへも搭載がされなくなってしまうのです。
航空会社係員によるミス
たまにあるのが、この係員のミスです。
毎日大量の手荷物を受託している航空会社係員。中には10個以上の手荷物を預ける人もいます。そういった際などに、誤って違う人のタグをつけてしまったりすると、荷物が違う行き先に行ってしまうのです。
到着後の輸送に時間がかかっている
これは空港には到着しているものの、貨物室からの積み下ろしからターンテーブルへの搬送に時間がかかっているというものです。これは、到着便が多い時間帯などに稀に発生します。
【対応方法】
まず、ANAの係員に手荷物が届いていないことを申告すると、空港内での捜索が始まります。
飛行機着陸後からターンテーブルまでの荷物の移動した場所を捜索し、それでも見つからなければ、空港に手荷物が届いていないと判断され、システムを使っての手荷物捜索が行われます。
荷物の所在が分かった場合
他の空港にて荷物が発見されてるとシステム上にすでに登録がされているので、所在が把握できることになります。その場合は、最先便で空港まで手荷物が搬送されますの、遅くても翌々日には空港に荷物が届くことになります。
その際は、ANAの係員に代理通関をしてもらう必要があるので、それに必要な書類を記入します。そして、荷物の配送先などをANAに伝え、到着次第すぐに発送をしてもらうことになります。
荷物の所在がわからなかった場合
システムで検索しても荷物の情報が登録されていなかった場合、現在荷物がどこにあるのか、というのが特定できません。
その場合は、必要な書類のみ記入し、毎日荷物の捜索のみ続けてもらうということになります。ANAは希望をすれば、毎日捜索状況を電話で伝えてくれます。そして、もしも30日から45日を経過しても荷物が見つからなかった場合は、ANAが賠償することとなります。
【手荷物が届かないことによる補償】
手荷物が届かない場合、旅行者などであれば生活必需品がなくなって困ってしまう、ということがあるでしょう。そういった場合、ANAは最低限生活に必要なものが揃えられるように現金で補償をしてくれることがあります。
その際の金額は、搭乗クラスやANAのステータスにもよるのでその都度確認をするようにしましょう。
手荷物を引き取り忘れてしまった
大量の手荷物を預けていると、稀に荷物の引き取りを忘れてしまう場合があります。その場合、一度到着ロビーに出てしまうと、もうターンテーブルのあるエリアには戻ることができないので、すぐにANAの係員に伝えましょう。
【対応方法】
空港で気が付いた場合
まだ空港にいるうちに気が付いた場合は、ANAの係員をよんで一緒に税関係員に事情を説明してもらいます。そして、ANAの係員が荷物を持ってきてくれるので、ANA係員立ち合いの下、税関審査を終え、無事に手荷物を引き取ることができます。
すでに空港を出てしまった場合
その際は、ひとまずANAに連絡をして、引き取り忘れた荷物を代理通関してもらったうえで、配送してもらう必要があります。その際、代理通関に必要な書類をANAに送付する必要があります。
必要な書類とは、パスポートのコピーと願書/委任状です。願書/委任状は原本しか受け付けられないため、ANAに郵送する必要があります。そして、これらの書類が確認できると、ようやくANAが代理通関をできるようになるため、手荷物の配送をすることができます。
この際の配送料は旅客が負担することになります。
誤ってほかの人の荷物をひきとってしまった
たまにあるのが、誤って違う人の荷物を引き取ってしまった場合です。似たスーツケースを使っている人がいると、たまに起こってしまう事象なのです。
【対応方法】
この際もなるべく早い段階で、ANAの係員に事情を説明することが肝心です。
他の人の手荷物を誤って引き取ってしまった場合は、その荷物を本人に返すことがから始めます。この場合は、あらかじめ本人からも手荷物が届かないという申告がすでにある場合はほとんどですので、通関を終えた手荷物はそのまま本人に手渡すだけで終了になります。
次に、自分の手荷物の引き取りに関してですが、これは荷物の引き取り忘れと同じ流れになります。ANAの係員の立ち合いのもの税関審査を行えば、無事に手荷物を受け取ることができます。
この一連の流れの中では、ANAの配慮により、誤って引き取ってしまった手荷物の持ち主とは顔を合わせないように手続きをしてくれます。ですので、安心して正直にANA係員に状況を伝えるようにしましょう。
また、もしも自宅に帰った後に気が付いてしまった場合は、これによって生じた荷物の輸送料はすべて負担をすることになるので気を付けましょう。
ANAの免責範囲
注意をしてもらいたいことは、手荷物の紛失等のトラブルによって生じた2次的損害は、免責になるということです。
例えば、仕事で使う重要な書類が入っていたスーツケースが紛失されてしまったため、契約が流れてしまった!ということがあったとします。
もし、これの紛失の責任がANAにあった場合、乗客としては責任を取ってもらいたいことでしょう。
しかし、この場合、契約が成立しなかった、というのは2次的損害に値するので、ANAは責任を取る必要がないのです。これはANAの運送約款にも記載があるので、覆ることはありません。荷物が手元に届かなかったことでどんな損害があろうとも、すべて自己責任になってしまうのです。
ですので、手荷物を預ける際には、常にありとあらゆる可能性を考え、重要なものは機内に持ち込むのが一番なのです。
いかがでしたでしょうか。手荷物トラブルといってもいろいろな種類のものがあるのです!ですが、けっして頻繁に起こることではありません。
しかし、万が一の際に備えて対処方法などを知っておくと、パニックにならず冷静に対処できていいかもしれませんね!
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