運賃の計算方法がJALとANAで異なる!?

 

各社それぞれおトクな運賃を発売していて、どれにしようか迷った方も多くいらっしゃると思いますが、実はJALとANAでは一部の運賃種別に関して計算方法に違いがあります

タイトルの通り、別計算型と一体型計算についてこれから書いていきますが、予約時にはこっちが有利、変更や払戻時にはこっちが有利など、一長一短かもしれませんよ!?

 

JALは別計算型

対象運賃は、特別乗継割引・乗継割引7・乗継割引28および各種運賃でクラスJ、ファーストクラス(以下Fクラス)に搭乗するケースが該当します

乗継割引の場合は2区間セットでの購入が必要となりますが、JALの場合は第1区間+第2区間=合計額で計算されます

また、経由地で時間を空けることもできるため、観光・ビジネスで寄り道が必要な時にも便利です。JALの乗継割引の適用条件は、出発日同一日中に乗り継ぐこと

これを利用すれば、以下のようなことだってできちゃいます!

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福岡から羽田経由で青森まで行くけど、東京で午後会議がある・・・といったケースではJALが有利になります。ANAが不利な理由は後ほど・・・

 

次に、上級クラスです。特割や先得など、事前に予約できる運賃種別でクラスJやFクラスで予約する際、ホームページ上ではクラス料金を含めた金額で表示されていますが、

実際には運賃(普通席部分)と料金(クラスJorFクラス)で分けて計算されています。上記のケースだと、第1区間が¥14,490+1,000、第2区間が¥11,890+1,000となります

クラス料金は一律ですから、仮に第1区間が欠航になって後続便の普通席へダウングレードした場合、クラス料金¥1,000が払戻しに、逆にFクラスへアップグレードする場合は¥7,000の支払いとなります

なお、欠航をはじめ自己都合以外の理由で片方だけをキャンセルする場合は、その区間が全額払戻しになります

 

購入後にキャンセルする場合、キャンセル料は運賃部分のみが対象です。予約便出発前までなら、クラス料金に対するキャンセル料はかかりませんが、

出発後のキャンセルはクラス料金が半額(クラスJは¥500、ファーストクラスは¥4,000)没収されますのでその分払戻額が少なくなりますので気をつけましょう!!

 

例題:沖縄~羽田間の航空券を先得割引のクラスJで購入したが、出発前日にキャンセルとなった。購入額は¥21,890である。キャンセル料ならびに払戻額はいくらか?

答え:キャンセル料¥10,730、払戻額¥11,160

解説:予約便出発前のキャンセルのため、クラス料金にキャンセル料は適用されないので21,890-1,000=20,890に対してキャンセル料がかかる

先得割引の取消手数料はキャンセル日に関わらず運賃の50%。羽田空港の空港税はキャンセル料対象外のため(20,890-290)÷2=10,300が取消手数料となる

購入後のキャンセルにはどの運賃種別でも払戻手数料¥430がかかるので、先述の取消手数料を合わせた¥10,730がキャンセル料となり、21,890-10,730=11,160が払戻額となる

 

という感じになります。先得割引の購入後のキャンセル料はこのような式で計算されているんです

なお、キャンセル料に上限はありませんので発売額が高くなればなるほどキャンセル料も高くなります
特に年末年始は発売額が非常に高いので、キャンセルは大ダメージになりかねません。休みや行程が確定していないのに購入するのは非常に危険ですので慎重に!!!

 

 

ANAは一体型計算

対象運賃は、乗継旅割・乗継特割・特定便乗継割引およびプレミアムクラス(以下Pクラス)に搭乗するケースが該当します

乗継割引はJAL同様に2区間セットでの予約・購入が必要ですが、ANAの場合は2区間でいくらです、というタイプです。JALと違って合算する必要がないのでわかりやすい一方、第1区間と第2区間の内訳はわかりません

また、これらの運賃種別は予約変更のできる運賃種別と同じ搭乗日2ケ月前の9:30から発売開始となりますので、先行発売の制度がない点に注意が必要です

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この図は某日の福岡~新千歳を乗継便で検索した場合の切り抜きです。直行便は運航しているものの、1日1便でなおかつ昼間の発着となります

そのため、新千歳には14:00前後の到着となってしまい、移動だけで1日が終わってしまいます。午前中までに新千歳に入るにはどうしても乗継が必要となりますが、どこを経由すれば一番安いかは搭乗日次第です(笑)

 

また、ANAの場合は適用条件が指定された同一日中の便の組合せを一括で予約・購入する場合に限られるため、経由地での食事休憩や観光といった一時離脱ができません!

この場合は旅割などで1区間ずつの購入が必要になってしまいますので、経由地での離脱を行程に入れる場合はJALにした方がいいかもしれませんね^^

なお、欠航をはじめ自己都合以外の理由で片方だけをキャンセルする場合は、いくら返金されるかがわかりませんので予約センターに問合せるか空港にいる場合は近くのスタッフに聞きましょう!

 

続いて、プレミアムクラスです。JAL同様、ホームページ上ではクラス料金を含めた金額で表示されていますが、Pクラス料金は路線によってバラバラになっています

購入後にキャンセルする場合、発売額に対する取消手数料をそっくりそのまま乗じるので、特にプレミアム旅割28の場合はキャンセル料がかなり大きくなります

なお、ANAの旅割は出発日が近づくにつれて徐々にキャンセル料が上がり、乗り遅れなどで出発した後は払戻しなしとなります

 

例題:沖縄~羽田間の航空券をプレミアム旅割28で購入したが、出発前日にキャンセルとなった。購入額は¥28,890である。キャンセル料ならびに払戻額はいくらか?

答え:キャンセル料¥17,650、払戻額¥11,240

解説:出発13日前~出発時刻までは取消手数料が運賃の60%、羽田空港の空港税はキャンセル料対象外のため(28,890-290)×0.6=17,160が取消手数料となる

購入後のキャンセルにはどの運賃種別でも払戻手数料¥430がかかるので、先述の取消手数料を合わせた¥17,650がキャンセル料となり、28,890-17,650=11,240が払戻額となる

 

一体型計算は算出しやすい反面、キャンセル料も大きくなるので注意が必要です

そしてもう一点、欠航便の振替等によりPクラス→普通席へダウングレードした際の差額返金ですが、路線によってバラバラです

当該航空券の運賃適用基準日におけるご予約便の「旅割28」または「特割C」との差額を払戻すことになりますが、10月30日以降の搭乗分はA・B・Cの3区分制に変わります!

得するのか損するのか何とも微妙です・・・


まとめ

最後に、両社の違いをまとめてみました。どちらにもメリット・デメリットがあり、正に一長一短ですね!

  • JALの乗継割引は第1区間と第2区間を足した金額が合計になる

  • ANAの乗継割引は金額が2区間分で表示される

  • JALの乗継割引は自己都合以外の理由で一部区間キャンセルした場合、未使用区間がそっくりそのまま返金される

  • ANAの乗継割引は自己都合以外の理由で一部区間キャンセルした場合、未使用区間がいくら返ってくるかが分からない

  • JALの乗継割引は経由地での長時間離脱も可能

  • ANAの乗継割引は指定された同一日中の便の組合せに限られるため、経由地での長時間離脱はできない

  • JALは運賃とクラス料金を分けて計算するので差額調整すべき金額が即座にわかる

  • ANAは運賃とクラス料金を一緒に計算するため購入後のキャンセル料が高いうえ、差額調整すべき金額が路線によってバラバラ

  • 自己都合での一部区間払戻しは両社ともにできない

 

以上、JALとANAの運賃計算方法における違いでした! 利用スタイルに応じておトクな運賃を上手に使いこなして楽しい空の旅へ出かけましょう!!

 

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