これでもう安心!格安航空会社がこんなに安いワケ

 

 

近年ではLCC(格安航空券)会社が日本でも普及しつつあります。

 

日本のLCC業界はまだ歴史が浅く、日本初のLCCであるピーチ航空が就航したのは、2012年のことでした。それから、他の航空会社も参入して、LCCは急速に成長しつつあります。

 

さて、多くの方は「どうして格安航空会社はこんなに安いの?」という疑問を抱いているかもしれません。

それもそのはずです。LCCの運賃は大手航空会社よりも遥かに安く、驚くような価格設定の航空会社もあるからです。

 

 

格安航空会社の最も大きな特徴は、何と言ってもその極めて安い運賃にあるでしょう。

大手航空会社と比べて圧倒的にお得な運賃設定は、先行きの見えない経済不安が深刻な日本では、特に魅力的に感じられます。

 

 

しかし、なぜ格安航空会社はこんなにも安いのでしょうか?格安航空会社では、安全性を犠牲にして運賃を下げているかのようなイメージが、一般的にはあるかもしれません。ところが、それは大きな誤解なのです!

 

では、いったいどういう方法で、LCCはコストを削減しているのでしょうか?現在日本で普及しつつある、LCCのお得な運賃の「真実」を、これから詳しく見ていきましょう!

 

 

 

1.格安航空会社のコスト削減方法

 

具体的には次のような方法で、安全性を犠牲にすることなく、大幅なコストダウンを図ることができます。それぞれの方法について、詳細を確認していきましょう。

 

 

(1)使用機材の選定

 

一般的に格安航空会社では、他の航空会社から古い機体を安く買い取って、再利用して使っているようなイメージがあるかもしれません。

 

 

ところが、実はそんなことはないのです。むしろ格安航空会社では新しい機材を導入していることが多いのです。

 

 

古い機材は構造が複雑になっているため、整備に非常に手間が掛かります。

整備が面倒だと必要な人員や工数も増えてしまいますから、結果として整備コストは高くなってしまいます。

 

 

昔のアメリカの航空業界はかなり腐敗が進んでいて、大手航空会社であっても整備の間隔を長くするなどして、必要な整備を行わないことでコストを削減していました。

こういうことが数十年前のアメリカの航空業界では常識的に行われており、FAA(連邦航空局)やNTSB(国家運輸安全委員会)も黙認していました。

 

 

しかし、そういった組織的な不正が、多くの航空機事故を引き起こすことになりました。

あまりにも大惨事が続いたため、アメリカの航空業界ではようやく浄化が行われるようになったのです。

 

 

現在ではアメリカ国内のみならず、先進各国では徹底した安全管理が行われるようになっています。それはLCC(格安航空券)会社であっても同じなのです。

 

新しい機種では最新の技術を駆使して設計されており、構造が洗練されているため、整備も非常にやりやすくなっています。しかも、新しい機材は燃費効率も良いのです。

 

 

航空会社の運営コストのおよそ25%が、燃料費だと言われています。

燃料費の削減は、航空会社にとって多大な利益を与えるのです。燃料費も整備費も安くなるので、新しい機材は航空会社にも環境にも優しいのです。

 

 

そのため、以前のような「整備を手抜きしてコストを浮かす」

などという恥知らずな行為は、現在の洗練された航空業界では、もはや行う余地はなくなっているのです。

 

 

 

それに加えて、全ての路線で使用する機材を出来るだけ同じ機種で統一することも、整備コストの削減にはとても重要なことです。

整備士は各機種ごとの整備方法を修得しています。複数の機種を使用するということは、それだけ多くの整備士が必要だということになります。

 

 

使用する機種をすべて同じものに統一することで、必要な整備士も少なくなるため、結果的に整備コストを抑えることができるのです。

 

 

(2)座席数を多くする

 

格安航空会社の座席は狭いと言われますが、それもコスト削減のためなのです。一度のフライトで少ない乗客を運ぶよりも、多くの乗客を運ぶほうが、より多くの収益を得ることができるからです。

 

 

そのため、同じ機種であっても、格安航空会社では座席数を増やすことで、コストの削減を実現しているのです。一般的にLCCでは大手よりも、シートピッチ(座席の間隔)がおよそ5cmほど狭くなっています。

 

それとは正反対に、スターフライヤーでは座席数を少なくすることで、非常に快適な機内空間を実現しています。スターフライヤーでは大手よりも10cmも広いシートピッチになっているのです。

 

 

これは、スターフライヤー独自の運営方針で、本物の「おもてなし」を実現することで、より多くの顧客を獲得しようとしているのです。その他にも、スターフライヤーでは数々の素晴らしいサービスを提供しています。

 

 

(3)営業窓口を持たない

 

多くの格安航空会社では、大手航空会社のような「窓口」を通じてのチケット販売を行っておりません。

ウェブサイトを使用することによって、便利な方法で乗客にお得な航空券を提供しているのです。

 

 

これによって、窓口営業にともなう人件費や光熱費などを節約できます。

 

 

(4)受託手荷物を有料化する

 

実は航空会社の運営コストの実に25%は「燃料費」で、燃料の節約は航空会社にとっては最重要課題なのです。

 

多くのLCC(格安航空券)会社で「受託手荷物」の大きさや重量が厳密に定められていますが、これも燃料費節約のためなのです。

 

 

搭載する貨物が多くなればなるほど、航空機を飛ばすためにより多くの燃料が必要となります。そのため、余分な重量の燃料費を搭乗者に負担させることによって、運賃の削減を図っているのです。

 

LCC(格安航空券)会社が受託手荷物の重量オーバーに目くじらを立てる理由は、まさにここにあります。

 

 

(5)機内サービスを有料化する

 

「格安航空会社はサービスが悪い」と言われていますが、それもまた大きな誤解です。

そもそも「サービス」とは、支払った金額の対価として提供されるものであり、決して無料なものではありません。

 

 

サービスの質は運賃に比例するものなので、「運賃が下がればサービスも下がる」というのは、西洋の常識なのです。

 

ところが、昔から至れり尽くせりのサービスに慣れている日本人は、どうしても可能な限り安い対価で最高のサービスを受けようとする傾向にあります。

 

 

外資系LCC(格安航空券)が日本に進出しつつある現代では、日本人もこういった「西洋の常識」に慣れていく必要があるのです。

そうしなければ、いつまで経っても日本で格安航空会社が浸透していきません。それは大手航空会社の独占を許すことになってしまうので、消費者としても不利なことなのです。

 

 

さて、多くの格安航空会社では、基本的な機内サービスをすべて有料化することによって、コストと運賃の削減を図っています。それらのサービスが必要な場合は、オプションとして別途申し込んでおく必要があります。

 

過剰なサービスを徹底的に削減することで、余分な飲食物の搭載も省けるので、結果的に人件費だけではなく燃料費も削減できることになるのです!

 

 

(6)駐機時間を短くする

 

空港へ行くと、多くの飛行機が止まっている光景が広がっていますが、実は航空機にも駐車料金ならぬ「駐機料金」があるのです。駐機料は空港側が航空会社に請求するもので、時間ごとに決まっています。

 

つまり、飛行機が長い間止まるということは、それだけ余分な駐機料がかさんでいくということなのです。これは徹底的なコスト削減を目指す格安航空会社には大問題ですね!

 

 

そこで、格安航空会社では着陸してから折り返して離陸するまでの時間をできるだけ短くして、駐機料を節約しています。着陸してすぐ乗客と荷物を積み込んで、すぐに離陸するのです。

迅速な運行がLCC(格安航空券)の必須事項なのです。LCCが時間にとても厳しいのは、まさにこのためなのです。

 

 

基本的には、これら5つの項目を実行することで、航空会社はコストを削減して、運賃を安くすることができます。

これらの項目は安全性には関係ないことが分かりますよね。つまり、格安航空会社は安全性を犠牲になど、決してしていないのです。

 

また、格安航空会社の他にも、中堅航空会社(MCC)や地域航空会社と呼ばれるものがあります。これらの航空会社では、格安航空会社ほどは徹底的なコスト削減は行われておりません。

 

中堅航空会社や地域航空会社では、運行する路線を限定して集客の望める路線以外は運行しない、という方針を取ることによって利益を得ています。特に地域航空会社はその名のとおり、特定の地域のみを拠点として運行しているのです。

 

 

 

2.格安航空会社は危険?

 

さて、LCC(格安航空券)会社は「安全性を犠牲にすることなくコストを削減できる」、ということが分かりましたが、それでも航空会社によって安全性に違いがあるのは事実です。

 

 

航空会社で最も重要なのは「安全性」です。たとえヨーロッパへの航空券が1000円でも、半分の確立で事故に遭ってしまうような航空会社には、よほどのギャンブラーでない限り、誰も乗りたがらないでしょう。

(そんな航空会社は存在しないのでご安心ください。)

 

 

では、航空機の事故率というのは、実際にはどの程度なのでしょうか。アメリカのNTSB(国家運輸安全委員会)の調査によると、

航空機に搭乗して死亡事故に遭遇してしまう確率は、全世界でおよそ0.0009%となっています。

 

 

およそ11万分の1の確率ということになります。

これは、麻雀で天和(テンホー)や九連宝燈(チュウレンポウトウ)をあがる確率(それぞれ33万分の1・25万分の1)よりずっと高いことになります。驚きの結果ですね…。

 

 

しかし、これはあくまで「全世界」での確率です。

発展途上国などでは航空機の事故発生率はかなり高いものになっているので、日本やアメリカのような先進国の統計とはかけ離れています。

 

 

そこで、アメリカ国内に限定された統計もあります。

アメリカ国内の航空会社のみの事故率を考えた場合、死亡事故に遭遇してしまう確率は0.000032%です。つまり312万5000分の1です。

(日本の航空会社の安全性はアメリカよりも高いので、日本ではこの確率はさらに低くなります。)

 

 

先ほどの麻雀の確率と照らし合わせてみると、およそ天和10回分・九連宝燈13回分と等しくなります。

これは極めて低い確率なのです。あの有名な麻雀プロである小島武夫でさえ、九連宝燈をあがったのは人生で5回だけだと言っています。

 

 

一生麻雀を打ち続けているような人でさえ、九連宝燈をあがれるのは5回なのです。

つまり、一生飛行機に乗り続けていても、航空機に搭乗して死亡事故が起きてしまうの確率は、ゼロと言ってもいいくらいなのです!

 

 

近年の格安航空業界では安全性も徹底して追及されているため、格安航空会社であっても事故率は大手航空会社とはほとんど同じなのです。

 

これでもう、航空機の安全性については、ご安心いただけたのではないでしょうか!

 

 

 

3.おわりに

 

以上がLCC(格安航空券)会社がこんなに安いワケの詳細となります。いかがでしたか?

 

日本には素晴らしい格安航空会社・中堅航空会社・地域航空会社がたくさんあります。

それらは合理的な方法でコスト削減に励んでおり、同時に厳しい安全管理も徹底しています。格安航空会社はとてもお得な運賃でありながら、しかも「安全」なのです!

 

 

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この機会にぜひ、格安航空会社でのお得な旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

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